世界1位営業女子が教える幸せな共働き 

残業なし、有給100%消化、育休3回、欲張りに稼いで家庭時間命 外資系アラフォーママの軌跡

ワンオペ育児を改善する方法その① 夫の長時間労働を是正するために労働基準局と人事に相談をした

世界幸福度ランキング2018年版(出所:国連 世界幸福度報告書2018年版)によると、上位を占めるのはデンマークフィンランドノルウェーなどの北欧諸国である。またOECD諸国での男性の家事時間数の1位はデンマークで186分、日本は3分の1のたった41分である。男女共同参画白書2017年版より共働きの夫婦に絞ると、日本における6歳未満の子を持つ共働きの夫婦が家事・育児に費やす1日当たりの時間(2016年)は、妻6時間10分、夫1時間23分と、共働きになってもほとんど日本男性の育児時間は増えず、女性の負担がいつまでたっても大きい。

 

もちろんこのギャップを埋めるために、家事代行を頼んだりするのはありだ。実際私も利用している。それだとしても、私は、母親である私+シッター、家事代行で毎日を乗り切る、夫はあくまでもお手伝い、の父親不在の家庭にはしたくなかった。家族で夕ご飯を平日に食べる!が目標だった。そんな夫婦が日本にももっと増えたらいいなと。

 

詳しくは、下記治部れんげさんの記事の中にあるが、一番響いたのが次の部分だ。 「あなたが夫を変えることが、社会を変える一番の近道である」そう、私はこれを実現させるために、こつこつこの10年間夫に働きかけてきたのである。

dual.nikkei.co.jp

 

私は父親不在ではなく、夫婦で子育てをする事に拘り、結婚前から夫とも話していた。「私も働くし、稼ぐから、育児は一緒にしようね、半々で家事育児しようね、なんなら育休も一緒にとろうね♪」と話していたし、実際私は夫と同等に稼ぐ総合職カップルだったので、当然夫は会社に滅私奉公して社畜にならずとも、さっさと仕事を切り上げて家族時間を捻出してくれるはずと思っていた。

 

しかしながら就職後の夫は、九州男児である血を大いに発揮し、結婚前の約束はなんのその、仕事に没頭しまくっていた。夫はバリバリの体育会系気質の日本企業で働いており、もちろん当時は在宅勤務なんぞない中、会社での会議が21時開始は当たり前、深夜残業、サービス残業も当たり前だった。

 

成果さえ出していたら自由に出来た、外資系企業で働く私とは働き方も随分と違った。私は非常に不安だった。このままでは、私の出産後、1人で育児をする事になるのでは?と。

 

とりあえず夫の将来の家事育児時間を増やすには、彼の長時間労働を何とかしなければならない。ついでにこの頃に実母が脳出血から長期入院となり、もともと里帰り出産予定もなかったので母に頼る期待はしていなかったものの、母の介護も必要になる事がわかっていたからである。

 

夫を戦力化せねば。頼れるのは夫だけである。そもそも欧米では里帰り出産なんて言葉はない。基本夫婦で育児をして夫婦仲を強めるのだ、そう思っていた。

 

私が初めての出産をしたのは2008年、2005年の次世代育成支援対策推進法が施行され、仕事と家庭を両立しやすい雇用環境の整備を政府が後押しし始めて暫くした後だった。私は初の妊娠前後に夫の勤める会社に対して下記の事を行った。1年くらいかけて、下記の1から6の順で、夫の職場状況が改善され、夫の帰宅時間は早くなった。

 

  1.  会社の社内規定(特に労働時間、残業、休暇に関して)、雇用契約書の確認
  2. 上記社内規定と照合して夫の働き方に違法性がないか確認
  3. 労働基準局に相談 ーー>労働基準局から夫の会社に監査がはいる
  4. 人事に妻の立場から相談、意見
  5. 過去に遡って、サービス残業代を支払いしてもらった
  6. 夫の会社の人事、役員、管理職を巻き込み、職場の働き方改善
  7. 18時以降の会議招集がなくなり、夫の帰宅時間が早くなった

 

上記、具体的な内容については②で記載します。