世界1位営業女子が教える幸せな共働き 

残業なし、有給100%消化、育休3回、欲張りに稼いで家庭時間命 外資系アラフォーママの軌跡

私の失敗談:夫は◯◯では動かない

前回、夫の家事レベルを上げるための回答が、「お帰りダンス!」でしたー!

 

 

10年前の私がそれを読んでも、納得しなかったでしょう。

根拠は?って思っていたかも。

 

 

今日は、結婚当初から、私が散々失敗してきたアプローチについて書いてみます。

特に頑張り屋さんで、何事も先回りしてやってしまう女性、働いている女性が陥りがちじゃないかなぁと思います。

 

 

私に関して言えば、仕事では30カ国以上展開する外資系企業でトップセールス

顧客マネジメントは得意中の得意でした。職場では、上司や顧客の大半が男性であり、オジサマの長い武勇伝も笑顔で聞き流し、セクハラや不倫のお誘いも上手くかわしつつも、信頼は厚くハートは鷲掴み。狭い業界で、長く伝説の営業と語られていました。

 

 

 

それなのに、私は身近なパートナーである夫には、散々失敗コミュニケーションをしてきました。

 

 

失敗したアプローチ

①理詰めで交渉する

Excel家事分担表で可視化する

③北欧の働き方・家事育児参加を示す

 

 

①私も同等に稼いでいるのだから家事も育児も(早く帰社して)半々にやるべきだと理詰めで交渉 

⇒ 俺の職場では物理的に無理と言われる(私外資、夫内資)

 

 

 ②小室淑枝さんの本を読んで、Excelで家事ポイント表を作成。自分の担当分をカラーリング。ほとんど私色に染まったリストを、ドヤ顔で夫に見せ分担を迫る。

 冷蔵庫に張って、私は毎日リストの進捗状況を更新しましたが効果なし。

むしろ機嫌が悪い。(アレ?)

⇒一瞬チラッと見ただけで、オール無視

 

参考)2011年に下記記事を読んで家事分担表作成を実行しました。 

https://allabout.co.jp/gm/gc/388229/ 

理系の男性とかだと響くのか?うちの夫はアカンでした。

 

 

③北欧ではいかに男性の育児家事参加率が高く、その結果、女性がキャリアを途絶える事なく、無理なく働ける環境が整っている。夫こそパイオニアとして、働き方を変え、家事育児参画をする事で、幸せ夫婦と子供を増やしていこう!と励ますが

 ⇒ 目指すところが高すぎると言われる。俺のキャラとは違う、そんな一気には無理だと言われる。

 

 

撃沈。

 

 

上手くいったアプローチ

 

  • 私が体調不良で寝込む

私がしおらしく、何をやっても感謝しかしないので、淡々とやってくれる。

本当にダウンしている時は、私も可愛いようだ。

 

  • 正論かざすより、自分の気持ちを伝える。たとえば、以下のような感じ。 

 

 

X あなただけ思う存分に仕事をしていてずるい

X 有給休暇の消化日数に違いがあるのはおかしい。子供が病気の時は、半分はあなたが休むべきだ。

 

 

  もっと家族で一緒に時間をすごしたいから、早く帰ってきて欲しい。

○ 私1人じゃ家の事まわらないから、助けて欲しい。

○ 体調悪いから休みたい。飛んで帰ってきてほしい。

○ 私も仕事をもっとしたい。もっと分担して欲しい。

 

 

 

夫へのインタビューをしたところ、「可愛げ」がポイントらしい。気持ちよく「しゃーないな、やってやろうか。」という気になるように、俺にアプローチしろ、との事。(どんだけ)

 

 

 

例)遅い帰宅の夫に、怒りを抑えてお帰りダンス

→ 遅く帰って悪かったなと思える。

いつもよりさりげなく、妻より多い家事をお願いされている。。。が、罪悪感と明るく迎えられた事から、全部やってあげようか、という気になるらしい。 

 

 

夫は理屈ではなく感情で動かしましょう。(※我が夫の場合)

 

【アラフォー・働くママのお悩み相談】その1 旦那の家事が雑なんだけど。。?

【アラフォー・働くママのお悩み相談】その1
 
Q: 旦那の家事が雑。。。
どうしたら女性の求めるレベルに出来るようになる?
 
(子供1人、0歳、育休中のママさん)
 
|  |  |  |  |  |
 
ワーママ歴11年の私が回答します!
 
 
A:新入社員と思って育てましょう♪
決して、夫を責めて駄目だしせずに、
失敗を恐れず任せて、一定水準に達していない間は目をつぶる
1人でやらなければならない状況を無理やり作り、
徐々に独り立ちさせていきましょう♪
部下にやっていることと同じように、夫にも対応しましょう。
 
え?仕事なら出来るけど、
家では夫にそんなに寛容にはなれない?
 
あ、わかります。だって私がそうだったから。爆笑
過去の私の散々な失敗アプローチについては、
次回投稿しますね。
 
気持ちよく夫に学んでもらうためにも、
上手に夫を転がしましょう。
 
我が家で最近効果が高いのは
「お帰りダンス」※です。
ダンスの後に、さっと夕飯を出し、
その後すかさず、
いつもより少し大目の家事タスクをお願いすると
あら不思議。
 
疲れて遅く帰ってきた後の夫も、
仕方ねーな、とエキストラに家事をやってくれちゃうミラクル。
 
_____________
 
※「お帰りダンス」
夫が帰宅するドアが開く前に、
娘3人と私の4人が廊下でスタンバイ。
阿修羅のように4人が交互に順に動きながら、手を叩きながら、
「お帰りダンス♪っ」と叫びながら前進していくもの。
手元は変なおじさんになっている事もあります(恥)最後はみんなでパパに抱きつきます。夫、嬉しそう。笑
_____________
 
私の夫は九州男児、結婚当時、
家事はほとんど出来ませんでした。
そんな夫も今や、冷蔵庫の在庫を見て、
適当に1汁3菜作れるように。
子供の弁当も、頼めば朝から適当に作ります。
下手な主婦より上手くなりました。
 
夫の実家に帰省すると、
何も出来なかったはずの息子の料理の腕に、
義理の両親はびっくりです。
 
私は中学のときから圧力鍋を使いこなし、
マクロビ料理研究にはまって、
東洋医学の本を読み漁っていました。
友達が「セブンティーン」を読んでいたい時期に、
私は「レタスクラブ」「オレンジページ」を愛読。
 
結婚後は、日々、夫をアシスタントに台所へ。
最初は作るのが私、材料切るのが夫など。
 
いきなり上手くはならないので、
やっぱりゆっくり教えるしかありません。
夫は今や私と同じように、圧力鍋を使いこなし、
フードプロセッサーを使い、
時短料理をうまくするように。
 
 
\
夫が出来るようになった理由
/
 
 
夫にインタビューしました!
 
●妻である私が細かい事を気にしない(私、楽をしたい。)
●妻がしつこい。(諦めないで、夫に担当させ続ける)
●無理やり任せられた(第一子育休明けから、コンスタントに海外出張1週間/年、気にせず月に数回国内出張。)
 
 
 
家事もそして育児もそうなのですが、
周りを見ていて、夫がやらない家は、
妻がさせていないところも多い。
夫にはこれは無理だと思い、夫に任せない。
 
 
夫の家事の雑さが気になるから、妻が自分でやってしまう。
もしくは旦那にそれを指摘、
プライドの高い夫は、拗ねて一切やらなくなる。
(結構、周囲の男性から、上記を聞きます。笑)
妻がやる事が固定化。
妻は夫に期待しない、諦め。
 
 
鉄は熱いうちに打ちましょう♪
みんな頑張って夫を戦力に育てましょう!
 
 

徹底した民主主義と男女平等、高い税金による手厚い保障。

幸せなお母さん世界No.1

保育園の受け入れも、父親の育児休業も法律で保障されているこの国の根底にあるのは、男女が同じように働き、同じように家事をすることが、合計特殊出生率の上昇につながるという共通認識。

クーリエジャポンの2010年12月号「ノルウェーの幸せな母親たち」より

 

 

100年ライフ実践研究会 7月

 7月15日海の日、100年ライフ実践研究会、7月を開催しました。

 

テーマは、デンマークでの生活を通して見えてくる子育て・教育・政治・多様性を認める社会について。

 

私の大学の先輩であり、素敵なお人柄のデンマーク在住16年のさわひろあやさんがスピーカー。会場は次女が通う、ラーンネットグローバルスクールで開催させて頂きました。

 

同スクールは、代表炭谷氏がデンマークでの滞在経験から、「探究型の人材育成」を目標に、自分で考え、選択し、自立的に行動して自分の人生を切り開いていくという教育方針で23年前に日本でスクールを立ち上げられ運営されています。さわひろあやさんの下記記事にある、デンマーク社会におけるデモクラチ(Demokrati=民主主義※)が、デンマークの教育においても重要な土台となっている、そんな事から、本セミナーをスクールで開催させてもらえ、かつ代表炭谷氏にも参加頂ける事になりました。 

デンマークの投票率が高い理由を、人々の日常から探ってみた | ハフポスト

続きを読む

100年ライフ実践研究会 6月 

日曜日は、100年ライフ実践研究会6月として、 

♡結婚も仕事も自由も手に入れる、億万長者の妻・マダム桃美セミナー♡を開催しました!

 

f:id:happywm:20190618094503j:plain

パラレルキャリアの専門誌、Aile(エール)通信と♪

セミナーは以下のように進められました。

  • 100年ライフ実践研究会/パラレルキャリア・アンバサダーについて

永い人生、多彩な人生を築くべく、自ら主体的に人生をデザインしていく必要がある。

女性は特に様々なライフステージにおいて、多くの生き方の選択肢がある。生きる、働く、学ぶ、楽しむ。今回は、パーナーシップ編として、マダム桃美のセミナー♡

他、パラレルキャリアで女性の「働き方」と「生き方」を応援する、アンバサダーの活動紹介(専門誌、Aileエール通信の配布)。

  • マダム桃美の愛される女性の10項目
  1. 笑顔
  2. 自分を愛する
  3. 感謝の気持ち
  4. 褒める(1日1ホステス)
  5. 素直な気持ちで甘える
  6. 人を大切にする、共感、面白さを見出す
  7. 全ては自己責任
  8. 見た目を美しく保つ
  9. 人に嫉妬しない
  10. 行動あるのみ

当たり前に聞こえるような上記10項目ですが、マダム桃美のこれまでの人生を振り返り、なぜ重要なのかについて、1つずつ丁寧に説明。婚活時代の活動実績、そして周りの多くのお金持ち男性経営者、相談に来られる多くの婚活女性の実例をもとに、具体的にどのようにするのかについても、すぐに実践出来るアドバイスをお話し下さいました。華やかに見えるマダム桃美の辛かった過去、そして婚活をすると決めてからの積極的な大量行動にも、勇気づけられました。そして今現在、結婚後も、仲の良いパートナーシップを築くために努力されている事など、ご自身のビジネス内容も含め、赤裸々でここには書ききれない濃いお話しが満載でした! 

  • Q&A:マダム桃美からの個別質問対応♡

少人数を活かして1人ずつに、マダム桃美から具体的な回答を頂きました。別の参加者のお話を聞くのもすごく勉強になります。

 

======================================= 

【今回のご参加者の声】

’絶対こうなるんだ’と心に決める。ブレない気持ちで行動。

ダメかも…とか思わない!‘

 

’褒める事→忙しいビジネスマンこそ癒されたい

 

10項目全てが印象に残った

当たり前のことですが、忘れがちになるので改めて思い出させてもらいました。’

 

’幸せのつかみ方のセミナーでした’。

 

’ピンときたことは調べること’

’嫉妬は、上手に使うと成長の糧になる’

 

======================================= 

 

愛される女性の10項目は、私の営業活動で気を付けている事ととても近いなあと思いました。

 

参加者の皆様、笑顔でお帰り頂きました!今回のセミナーが皆様の次なる行動のきっかけになりますように。

 

参加者同士の交流を持てばよかったと、アンケートを拝見して思いました。

反省。皆様との次なるご縁を作っていきます!


マダム桃美さん、参加下さった皆様、本当に有難うございました!

 

★マダム桃美さんのBlog★

億万長者と結婚した私の法則 〜愛も仕事も自由も手に入れる 幸せ美人の秘密

 

100年ライフ実践研究会 4月

4月は14日(日)に、100年ライフ実践研究会の第2回を開催しました!

今回のテーマはお金!

 

100年ライフ、人生が永くなった分、必要になるお金も増える。年金だって、どうなるかわからない。会社員でもいつまで働けるかもわからない。これまでの働き方とは違う収入を得る方法を模索したい!

 

複業も今からチャレンジしたり。色んな柱を準備しておくのが大事じゃなかろうか。

 

そんな柱を既に0から沢山立ち上げ、太く育てられているパイオニア午堂登紀雄氏。

西宮に来て下さりました~!

 

「資産運用実践記」として、これまでのご経験について失敗も含めて1時間みっちり、赤裸々にお話し下さいました。質疑応答も熱く繰り広げられましたよ♪

f:id:happywm:20190427134013j:plain

満員御礼!男女比1:2で女性が多く来て下さりました。

 

ちなみに午堂さんは会社員時代33歳の時に貯金70万円からたった2年で3億の資産を作られた方。

著作・メディア 掲載一覧|午堂登紀雄オフィシャルサイト「Drivin' Your Life」

 

セミナー内容は午堂氏の歴代取り組んできた投資の、成功と失敗を順に教えて下さりました。

  • 節約からスタート
  • 不動産投資
  • FX
  • 株式投資
  • 商品先物
  • 海外不動産投資
  • 投資信託
  • 賃貸併用住宅
  • 仮想通貨
  • 太陽光不動産、など。

 節税の内容も多く含まれ、単純に「増やす」こと以上に、「減らさない」ポイントも、ご自身の事例を基にお話し下さいました。

永い老後に向け、大きな財産を築く以上に(いやもちろん欲しいけど)、小さい柱を色んなところに仕込んでいきたいなと、改めて思いました。

午堂さんの投資手法は一定ではなく、常に試行錯誤しつつ、市況毎にタイミングをとらえて、新しい投資法も取り入れられています。勉強 → 実際に取り組む実践行動 →軌道修正の積み重ね。その結果が今現在の●●●円の不労所得!(すごっ)

 

一番印象に残った午堂さんの言葉は「行動こそが未来を変える」体現されている午堂さんの発言、説得力があります。

 

当日は色々予想外の事が起きたり(焦)、最後の最後で参加人数が膨らみ、私もテンパってしまった事。友人をはじめとした参加者の方に、逆に助けられました。

 

私は夫までも巻き込み、前夜~当日まで叱咤激励してもらいつつプレゼン準備。

夫はプロジェクターの手配、当日のゲストのお迎え、懇親会の最終人数調整までお店との連絡など手伝ってくれました。家族命とか言うてる私も、この日は子供達全員そっちのけ。

 

女性の多様な働き方のヒントとなるべく、Aile(エール)通信も終了後に対象者にお渡し!(お渡しできなかった方、ごめんなさい!)

f:id:happywm:20190427135731j:plain

複数のキャリアを提唱するパラレルキャリアの専門誌、Aile(エール)通信♪ 

 

当日参加者の方からは、以下のような感想を頂戴しました。

「全く未知の世界の話を聞いて、刺激を受けた。」

「どれか行動してみたい。」

「前から気になっていたけど●●について、詳しく調べてみる!」

次なる一歩の行動に進めたきっかけになっていたら嬉しいです。

私もしかるべく行動に繋げます!

 

24歳、転職3か月でリストラにあった、そこでの学び

前の記事で、ヘッドハンター・(偽)キャサリンの話を書きましたが、そこでのお話しの続きです。

 

キャサリンのお仕事、楽しく働いて居たのに、なんと3か月で終演を迎える事となりました。アメリカ人の社長が、ヘッドハンターを新人から順にリストラ(整理解雇)すると決めたからです。会社の資金繰りが上手くいっていなかったようです。

確かに入社2か月目で既に全社員の給与支払いが遅れていたり、何かとルーズな会社でした。入社3か月経ったある日、私は突然フランス人の女性上司に会議室に呼ばれました。

 

Sorry to tell you....but I need to ask you to terminate the contract. All Marketing Associate positions will be closed due to the cost savings. (本当にごめんね。あなたの契約解除をしないといけないの。人件費削減で、ヘッドハンターを解雇しないとで。)

 

私は目の前が、真っ暗になりました。新卒で1年働いた会社を辞めて、晴れて正社員として転職した会社でした。初めての楽しい仕事を、たった3か月で辞めないといけないってどういう事?

 

f:id:happywm:20190408204904j:plain

 

整理解雇通知書に私がサインした日の翌月末に、私が退職するという扱いで、3か日後には段ボールに荷物を詰めてオフィスを引き上げました。もう出社の必要はありませんでした。私以外のリストラされた人達の中でも早い人は、翌日にももう来なくなりました。

この「 予告通知としての1か月分の給与」を支払えば、会社は、簡単に社員を解雇に出来ると思っていたようですが、今思うと不当解雇に当てはまる可能性は大だったなぁと思います。と言うのも、結局会社は潰れるほどのひっ迫した状況ではなく(実際その後も潰れなかった。。)、必ずしも整理解雇をしなければならないという論理が通らない可能性があったのです。 (以下厚生労働省のHPより)

www.mhlw.go.jp

【整理解雇】
使用者が、不況や経営不振などの理由により、解雇せざるを得ない場合に人員削減のために行う解雇を整理解雇といいます。これは使用者側の事情による解雇ですから、次の事項に照らして整理解雇が有効かどうか厳しく判断されます。

●人員削減の必要性
人員削減措置の実施が不況、経営不振などによる企業経営上の十分な必要性に基づいていること
●解雇回避の努力
配置転換、希望退職者の募集など他の手段によって解雇回避のために努力したこと
●人選の合理性
整理解雇の対象者を決める基準が客観的、合理的で、その運用も公正であること
●解雇手続の妥当性
労働組合または労働者に対して、解雇の必要性とその時期、規模・方法について納得を得るために説明を行うこと

私もあっさり通知書にサインせずに、もう少し戦えば良かったのですが、24歳当時の私には知識がありませんでした。また、あっさり切られた事で、愛社心が一気に失われた事もあり、執着する気力ももうありませんでした。

会社からの説明は、もう会社が傾きかけているから、ヘッドハンターを整理解雇をする。今後は、ヘッドハンターの業務は、コンサルタント(営業)に全てやらせると聞いていました。

 ちなみに私は整理解雇された時点で、中途入社3か月目、ヘッドハンターとして社内トップの成績を収めていました。具体的には、月間で80社以上の企業にコンタクトをとり、220名以上の人材を発掘、交渉成功により有力候補者57人を自社面談に進め確保、5人をクライアント企業に紹介、内定者1人。

しかし、どれだけ成績が良くても、私はあくまでも「間接部門」のスタッフ。会社としての私は「コスト」でした。会社にとってのダイレクトな貢献者(お金をもたらしてくれる人)は、クライアントと直接コンタクトを取っている、コンサルタントでした。会社が傾いた時に最初にクビになるのは、間接部門だと、学びました。(これはこの後に続く外資系企業勤務でも嫌と言うほど見る事となります。) 

 

この会社でも、常日頃、失礼な 率直な外国人コンサルタントに、You guys are the cost. We are the producer.(君たちはコスト、俺らがプロデューサー。」と言われていました。(く、悔しい~~!)

コンサルタント(営業)が取ってきたお金で、コスト(ヘッドハンターの人件費)を払っているんだ、俺らがプロデューサー(お金を持ってくる人)だと。

 

私は学生時代は勉強で努力をする、良い成績を収める事が大事。仕事においては、社会貢献や、働く目的が大事で、後は良い成績を収めれば会社には必要とされると思っていました。しかしこの経験でわかったのは、ビジネスは大学のサークル活動でもなければ、学業活動でもないという事。クライアントのお悩み解決をしてどれだけ具体的な数字、収益で貢献出来たか。シンプルだった。

私はこの悔しい経験を通じて、次は絶対に営業になろう!自分こそがプロデューサーになると決めました。

 

ちなみに3か月で私を整理解雇せざるを得なくなった会社は、私に大変素晴らしいリファレンスレター(推薦書)を書いて準備してくれました。ついでに会社は私の転職斡旋をしようか?とのオファーまで。

※ リファレンスレター(推薦書)転職応募の際に、カバーレターに添えて提出するもの

自社のリストラ社員(=私)を、うちではもう雇えないけど、お客さんどうですか?って、クライアント企業に紹介するの?何でこれから辞めさせられる私が会社に利益をもたらせないとあかんねん。。?と、内心いらっと思い、丁重にお断りをしましたが。

 

私はそして、再度、転職活動をスタートする事になります。就職氷河期の就職で、その後初めての転職わずか3か月での整理解雇。第二新卒で、職歴短く細切れ。条件が悪い中、そして当時、さらにマーケットが冷えていた時でも、営業職の募集は必ずあるはず!短い期間ながら人材業界で働いた私にはわかった事でした。

私はこの後、タイトルにある世界1位で表彰されるセールスに繋がる仕事を見つけ、働き始めます。これについてはまた別記事で書こうと思います!

 

私、ヘッドハンター、キャサリンでした

私は24歳の時にヘッドハンティングの会社で、ヘッドハンターとして働いていた時期があります。また、私自身、その後も今現在までずっと外資で働いてきているので、多くのヘッドハンターと付き合いがありますし、実際に現在の職場も、ヘッドハンティングで転職をしました。 

ヘッドハンターとは、企業スカウトマンみたいな感じです。

以下、エン・ジャパン株式会社のHPより

 ヘッドハンティングとは、人材紹介会社が行なう「サーチ型」の人材紹介サービスです。これは、人材紹介会社のヘッドハンターが、企業が求める人材を世の中から探し出し、スカウトしていく手法。プロ野球選手や芸能人のスカウトのビジネスパーソン版、と言うとイメージが沸くかもしれません。従来は、社外から経営幹部や役員を採用したいと考える企業や、日本市場に必要な人材を採用する外資系企業が頻繁にヘッドハンティングを活用していました。しかし、近年では30代・40代の経営幹部候補や、特化した技術を持つエンジニア、さらには20代の次世代リーダー層の採用まで、ヘッドハンティングの裾野が大きく広がっている状況です。

私が勤めていたのは、アメリカ人社長が経営する、とある人材会社。社内公用語は英語。外国人が8割、残り2割の日本人スタッフは全員バイリンガルでした。 

ヘッドハンターとして、企業の求める職種にマッチした求職者を探してくるのが私の仕事。それに対し、コンサルタントは企業に赴き、「こんな人材が欲しい、探してくれ」という求人を貰ってきます。ヘッドハンターの連れてくる求職者が、その求人にうまくマッチングをして入社したら、企業に年収の30-35%(経営幹部など、難しいハイキャリアのマッチングの場合等は40%~)のフィーが入る仕組みでした。

f:id:happywm:20190404000421j:plain

具体的な業務の流れは、以下でした。

  • A社の求人に対し、ターゲット企業(例えば競合会社B社)にコンタクト。手法は郵送ダイレクトメールの後に、電話でフォロー。候補者の名前すらわからない場合は、電話をかけて、メールアドレスや連絡先を教えてもらうところから。
  • 見つけ出した候補者の方に、社内コンサルタントと面談をしてもらうところまで持っていく。条件を満たしていて応募の意思があれば、企業面談を設定
  • 内定、条件交渉、入社 

 

スマホSNSもない当時、簡単に誰かを見つけ出し、そしてメールで連絡をする事は、簡単ではありませんでした。ヘッドハンターがそもそもどうやって、候補者を見つけ出していたのか?それは、 以下の方法です。

①企業の名簿:当時は、名簿屋さんなる怪しいお店が都内にあり、紙データ(コピー)を購入しに行きました。企業の組織図や、連絡先などのコピーが販売されていました。退職者が売ったのか、今だったら完全にアウトですね。当時は素性のわからないデータが密かに出回っていました。 

②ビジネス雑誌や書籍:著名な方だったら普通にビジネス雑誌や書籍で見つかります。まずはダイレクトメールを送り、その後電話やメールでフォロー。

アメリカンクラブ、商工会議所など、会員制クラブやビジネス交流会に参加して名刺交換

 

上記のような事を、こつこつやり、連絡を取っていました。最初から候補者の名前がわかっているときは良いですが、そうでない事も多く、そうなると企業に営業電話をかけなければなりませんでした。私はヘッドハンターとして出来るだけ多くの候補者を、どのような方法でもいいので、面談に引っ張ってくる必要がありました。

 

そんな時には、私、ヘッドハンター・キャサリンの出番でした。日本人の候補者に、あえて流暢な英語で、営業電話をかけまくっていました。例えばこんな感じに。

 

’Hello! I am Catherine from ○○○ Recruiting service, I would like you to have an informal meeting with our consultant here on your available time. 

(こんにちは、私は○○○人材会社のキャサリンです。一度あなたの都合がいい時に、弊社コンサルタントと是非会って欲しいんです!)

 

大企業にいきなり電話して、私はあなたの会社の社員を引き抜きたいから電話繋いでくれ、なんて、電話繋いでくれるわけないですよね?(笑)もちろんそんな事は言わずに、もっともらしい電話をかけて、何とか対象者に電話を繋いでもらう必要があるわけです。 

 

日本語で営業電話をかけると、「いったい何の用件でしょうか?どちらの会社からですか?お取引はありますか?」など、チェックが細かくなり、繋いでもらえる確率が減りました。(代表番号はガードが堅いので、わざと1ケタずらして適当な部署に電話をかけ、間違えたふりをして繋いでもらう事もありました。) 仮になんとか受付を突破して該当者と話すことが出来ても日本語だと何かと大変です。

 

「え?(ヘッドハント?:心の声。社内だからひそひそ声)いったい俺の名前どこで見つけたんだよ?(怒りモード)。」

こんな感じで気分を害されては、最初のスモールトークにすら進められません。面談に来てもらうどころじゃありません。

 

しかし英語でかけると、(先方が英語が上手い受付、アシスタントだったとしても)一瞬先方は怯んでガードが緩むのです!私は(架空の)キャサリンになりきります。電話を受けた候補者の方も、ヘッドハンター=外人のイメージのほうが強いので、すんなり受け入れいてくれやすい。電話を受けた方も、選ばれた感を感じやすく、個人情報を教えてくれやすくなり、次に繋がりやすいです。何よりも、外人女性相手に「おい、姉ちゃん、どっから俺の個人情報持ってきたんだよ?(怒)」のように、いきなり怒ったりは、しないんです。

こんな感じになります。

「ハロー?オーヤー(Oh yah.)(喜)?(心の声:俺、何、ヘッドハントされてんの?マジ?まいったなぁ。(まんざらでもない))。オッケー(OK.)。アイ ウイル テル ユー レーター(I will tell you later.) 」

すんなりメールアドレスや電話番号などを、教えてくれやすくなります。

 

私はお客様に不快感を露わにされたり、怒られたりすると、びびって傷つくタイプでしたので、このキャサリン方式(時にダイアナ方式)で業務を行っていました。

ちなみに、電話をかけても英語があまり流暢でない方相手には、あえてアジアなまりの片言英語にしてみたり、片言の日本語も混ぜて、意思疎通をしていました。

 

なお、実際に面談に来られた際に、キャサリンどこ?って言われる事もあったので、学生インターンという事にして、そこからは日本人スタッフ、私に繋ぐという体にしていました。「キャサリンが前回お電話でお話しさせて頂いたと思いますが、改めて○○Recruiting Serviceの、xxです。」と。

 

あなたの会社にかかってくる外国人からの営業電話、もしかしたら本当は日本人からかもしれませんよ!

 

※この情報は2000年代のお話しですので、今現在の業界の話に何ら関係はありません。