出来ない人は、やらないだけ。
私が嫌いな言葉に「無理」「できない」があります。
まずはやってみる、その後に出来なかったのであれば、まだ学びがある。でもやる前から、無理、出来ないって聞くのは嫌い。
私は長年法人営業として、無形商材(サービス)を扱ってきました。特に決まったモノというより、顧客のニーズに合わせて商品(サービス)を作り上げて、売るのが得意でした。年間2億前後の数字目標があり、トップセールスとして、特に出産後は子育て中で時間がありませんでした。
絶対残業をしないがモットー、早く帰りたいし、有給は絶対消化する。そのためにも数字は絶対でした。数字達成しないとすぐに解雇になりますし。
目の前で即日解雇される人も沢山見てきました。自分の限られた時間を一番自分に合ったやり方で、売り上げに繋げるように使う必要がありました。
出来ない営業(ウー)マンは何かと理屈ぽい人でした。
上長が「今月は最低20コール(1日1件訪問)はやれ!絶対の訪問数が少ない!お客さんに弊社、そして弊社のサービスを知られていない!とりあえず訪問回数は必達やぁ!(関西のおじちゃんでした)」と言うと、出来ない営業マンは、こんな調子。
「訪問するネタがありません。」
「やみくもに訪問してもお客様に迷惑です。」
「企画書なしに訪問してもアホだと思われます。きちんと準備するべき。」
上長は、「(企画書作ろうが)やり方は何でもいいから、とりあえずやれ!企画書の時間をかけすぎて訪問回数を減らすのはご法度!」と。
私は人に会うのは好きですが、じっとしているのが苦手。内勤業務がとても苦手でした。企画書を作るのもとても苦手でした。私が顧客の問題を仮定して、興味を持ちそうな企画書を時間かけてウンウン練るよりも、その練っている時間に3人お会いしたら、お客さんが課題を教えてくれる。その課題に沿って提案書(というより具体的な解決法と、そのための見積書)を作ったほうが、私には、売上まで早かったのです。
だってクライアントのやりたい事を聞いてもう答えを知っているわけですから。自分の作業時間も無駄なしです。なので上司の言う「とりあえず訪問数一定を守れ!」と言うのは、ごもっともと思っていました。だって会って聞かないとニーズもわからない。ニーズがわからないと次の手を打てない。出来るだけお悩み解決を提示(見積書と)する数は多い方が良いに決まってます。
やり方は何であってもいいので、企画書がないと訪問出来ない人は企画書を作れば良いわけです。
なんてったって私達サラリーマンなんですから。
何かあっても最終責任取ってくれるのは上司と会社です。もちろん1営業マンとしてお詫びしたり謝ったりはしますが、自分の会社ではないですし、会社の看板を借りて営業させてもらっているわけです。
とりあえずやってみて、うまくいかなければ戦略が悪いのですから、またやり方を変えたら良いわけです。上長のいう事を素直に聞かないなら、別のやり方でもいいから結果さえ出せばいいわけです。
でも出来ない営業マンは、それでも上長の悪口・愚痴で盛り上がります。そんな暇あればさっさと動けばいいのに。
言う事は聞かない、机上の理論は立派、でも結果も出さない。(笑)そういう頭でっかちで’立派’な人に限り、数字が追いつきません。
数字を上げれないのは、上司がアホなせい。上司の立てた戦略が悪いせい。上司の方針が悪いだの。やっぱり人のせい。
出来ないのは周りのせい。
出来ない人は、やらないだけ。